ニュースリリース

IBM、Identity-as-a-Serviceをハイブリッド・クラウド環境に提供

オンプレミスとクラウド環境をつなげてクラウド・アプリケーションを導入する際に、任意のデバイスからのシングル・サインオンを実現し、従業員の生産性を高めてビジネスの俊敏性向上を支援
2017年06月21日

[米国ニューヨーク州アーモンク - 2017年6月13日(現地時間)発]
IBM(NYSE:IBM)は本日、ビジネス・アプリケーションに従業員がアクセスする方法を管理するIBMクラウド上の新しいサービスを発表しました。IBM Cloud Identity Connectは、新しいIdentity-as-a-Service(IDaaS)で、普及している何千ものクラウド・アプリにユーザーが迅速にアクセスできるよう支援し、クラウドまたはオンプレミスのどちらからアクセスするかを問わず、アプリケーションへのシングル・サインオン(SSO)を可能にします。

移動しながらあらゆる場所で業務を行う従業員が増えるにつれ、企業全体でモバイル機器やIoT機器、デスクトップ環境、インターネット・サービスにわたって複数のIDを管理および保護する複雑さが増しています。企業がクラウドへの取り組みを継続し、従来のオンプレミスのツールからの橋渡しを試み、新しいハイブリッド環境における運用を推進するに伴い、このような複雑さは増しています。ガートナー(英語)によると、「ハイブリッドは、クラウドの最も一般的な利用方法になるものの、そのためには、パブリック・クラウドが包括的な戦略の一環となる必要がある」1とされています。

IBMセキュリティー IAMおよびFraud事業 戦略およびオファリング・マネジメントのディレクターであるジェイソン・キナギャン(Jason Keenaghan)は、次のように述べています。「企業は、あらゆる場所でIDを利用する必要があります。Cloud Identity Connectは、企業が生産性と効率性の向上を促すのをこれまでにないほど容易にし、確実に、企業が安全に管理され、効果的にクラウドへと移行できるよう支援します。この移行プロセスのどの段階にあるかを問わず、IBMは、オンプレミスとクラウドのオファリングを規模に合わせて調整し、ほぼすべての企業に対し、それぞれのニーズをいつでも満たせるよう支援できる体制が整っています」

効率と管理容易性を最大限高めるIDaaS

IBMは、IBM Cloud Identityブランドのもと、IDおよびアクセス管理のツール群を提供します。このポートフォリオは、IDaaSオファリングの全範囲をカバーし、クラウド、オンプレミス、モバイル・デバイス、IoTデバイス、ハイブリッド環境を対象に、アプリケーションへのシームレスなアクセスを提供します。IDaaSソリューションは、既存の投資を損なうことなく、クラウド環境を前提としたアクセス管理機能を企業に提供します。

IBM Cloud Identityは、以下のサービスを提供するよう拡張されました。

Cloud Identity Connect:企業がオンプレミスからクラウドへ移行する際、この新しいサービスは、企業が既存のインフラストラクチャー投資を保護し、クラウドに対するサービスを橋渡しするのを支援するために設計された、シンプルなワンクリックによる有効化プロセスを提供します。管理者やアプリ所有者は、新しいSaaSアプリの追加や従業員のアクセス管理を簡単に行うことができるようになると同時に、迅速で直感的なアクセスのための統合されたエンド・ユーザー・カタログとアプリ・ポータルを作成することができます。

Cloud Identity Service:IBMのIDおよびアクセス管理機能の包括的なスイートは、企業がIAMプログラム全体をクラウドにも拡張できるようにします。IBM Cloud Identity Serviceは、Identity Governance、Web Access Management、Federationを対象に重要な機能を提供し、多様なユーザー向けに、企業と事業間(Business-to-Enterprise)、企業間(Business-to-Business)、企業と消費者間(Business-to-Consumer)のユース・ケースをサポートします。このサービスは、ガートナー(英語)の「Critical Capabilities Identity and Access Management as a Service, Worldwide」(世界における、サービスとしてのIDおよびアクセス管理の重要な機能)レポート2において評価されました。

IBM MaaS360 UEM:モバイル機器向けの統合エンドポイント管理(UEM)を利用、または必要とする企業向けに、IBMのMaaS360(US)オファリングは、すぐに利用可能な、組み込みのアクセス管理機能を提供します。これにより、エンド・ユーザーは、Webアプリケーションとネイティブなモバイル・アプリケーションの組み合わせに対し、モバイルやデスクトップなどのデバイス間で移動する場合でも、よりシームレスなSSO体験が可能になります。さらに、企業は、ユーザー定義のポリシーに基づき、条件付きのアプリケーション・アクセスを導入し、より強固なセキュリティー・コントロールの維持が可能になります。

IBMは、IBM Cloud Identity Connectを、IBM VerseおよびIBM Connections Cloudなど、IBMクラウド・アプリケーションのお客様、また、IBM提供のBoxなど、パートナー・オファリングのお客様向けに、最大5つのアプリケーションを1年間無料で提供しています。また、IBM Cloud Identity Connectは、スタンドアロン環境の場合、30日間無料でお試しいただけます。

IBM Cloud Identity Connectは、IBM Cloud Marketplace(US)において、6月15日より提供開始されます。IBM Cloud Identityの新しいソリューションについて詳しくは、ブログ(英語)をご覧いただくか、ウェビ・セミナー(英語)にご登録ください。

IBMセキュリティーについて
IBMセキュリティーは、エンタープライズ・セキュリティー製品とサービスを集結した最先端といわれるポートフォリオを提供します。世界的に有名なIBM X-Force®の調査に裏付けられたポートフォリオにより、組織はリスクの管理、新たな脅威に対する備えを効率よく行うことができます。IBMは、セキュリティーの研究、開発、デリバリーを行う世界最大級の組織を運営し、130を超える国で毎日350億件ものセキュリティー・イベントを監視しています。また、保有するセキュリティー関連の特許は3,000を超えています。詳しくは、http://www.ibm.com/security (US)、Twitter(@IBMSecurity)、IBMセキュリティー・インテリジェンスのブログをご覧ください

「Market Insight: Cloud Computing’s Drive to Digital Business Creates Opportunities for Providers」(英語)
「Critical Capabilities for Identity and Access Management as a Service, Worldwide」(英語)

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当報道資料は、2017年6月13日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/52591.wss (US)

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