ニュースリリース
IBM、より自在なデータの活用に向けたDb2の新たな利用法と開発方法を公開
[ドイツ・ミュンヘン - 2017年6月22日(現地時間)発]
全世界のデータ量が急増を続けるとともにデータ保護規制が強化されていることに伴い、あらゆる規模の組織が、そうした情報の抑制、管理、およびそれに備えるための新たな開発方法を模索しています。
IBM(NYSE:IBM)は本日(現地時間)、信頼できる企業クラスのデータ管理機能を、迅速、斬新、かつ簡単な方法で全世界のお客様に届けるために、人気の高いデータベース・ソフトウェアのIBM Db2に対して、いくつかの重要な機能の追加および強化を行うことを発表しました。
IBMは本日、無料で迅速かつ簡単にダウンロードし実装できる開発者向けの新製品、Db2 Developer Community Editionをリリースしました。この新エディションはDb2のフル装備バージョンで、Enterprise Editionのすべての機能を利用したアプリケーションの試作品を、開発者が迅速に構築できるように設計されています。デスクトップであろうとラップトップであろうと、ユーザーは通常15分以内でソフトウェア一式をダウンロードして実装し、データのアップロードおよび管理を開始できます。
IBMアナリティクスのゼネラル・マネージャーであるロブ・トーマス(Rob Thomas)は次のように述べています。「多くの組織において、ビジネス環境の変化に応じて自社が利用できるアプリをすばやく作成する、アジャイルな開発手法の重要度が高まっています。私たちはこの度のようなDb2のイノベーションを通じて、開発者が自分たちのビジネスを推進する革新的なアプリを迅速に作成することを、かつてないほど容易にしつつあります」
Db2のさらなる機能強化
Db2 on Cloud – この新バージョンのDb2 on Cloudは、IBMクラウドでご利用いただけるフルマネージド・サービスです。このサービスの新たな特長の1つに、スライド目盛りによる計算能力や容量の増減機能があります。ユーザーはマウスをスクロールして目盛りをスライドさせるだけで、瞬時にプロセッサー能力やそれに伴って必要とされるRAMの増減を行うことができます。また同様に、スクロールによってストレージ容量を増やすこともできます。これにより、IT部門に追加のコンピューティング・リソースを要求して調達するという面倒なプロセスがなくなります。この新しいDb2 on Cloudは、ユーザーがより細かな制御を実施するバージョンであるIBMのDb2 Hostedを補完します。
またDb2 on Cloudには、お客様ができるだけ早く使いこなせるようになるための新たな使いやすいWebコンソールも追加されています。
JSONのサポート – IBMは、「人間に読みやすい」フォーマットを使ってデータ・オブジェクトを伝送するオープン・スタンダードのファイル形式であるJSONを、Db2がサポートすることを発表しました。一般に新しいアプリケーションでの活用が進む非構造化データJSONが、リレーショナル・データベースであるDb2に統合されることで、非構造化、構造化、双方のアプリケーション・データを保管するための簡単な方法がもたらされます。今後開発者は、自らの既存のSQLスキルを利用して、Db2内でのJSONデータの保管、管理、および選択を行うことができます。これにより、特殊な目的でのデータ保管について学ぶ必要性が減少し、ユーザーの洞察の強化に向けて、モバイルおよびWebエンゲージメント・データをアナリティック・ウェアハウスに投入する機会がもたらされます。Db2は、JSONへの索引サポートによってデータの検索を最適化し、クエリーのパフォーマンスを向上させます。
さらにIBMは、BLU Accelerationのインメモリー二次索引サポートのテクニカル・プレビューの公開に伴う、HTAP(Hybrid Transactional / Analytical Processing)によってDb2を拡張しています。IBM Db2によるHTAPへのBLU Accelerationエンジンの利用により、データの複製というHTAPにおける標準的な慣行が回避され、メモリー要件と待ち時間が他社製データベースに比較して減少します。二次索引によって、オペレーショナル・データ・ストアやアナリティック・ウェアハウスに対する一部のクエリーのパフォーマンスはもとより、OLTPやHTAPのワークロードのパフォーマンスも劇的に向上することになります。本日のリリースにより、早期アクセス・プログラムへご登録のお客様には、各自のアプリケーション開発環境でこのDb2のHTAP機能のテストを開始していただくことができます。
DB2 Analytics Accelerator for z/OSも、HTAP(Hybrid Transactional and Analytics Processing)機能によって強化されています。HTAP機能が、データ複製プロセスにおける待ち時間の管理の必要性を排除することで、アプリケーションにより優れたリアルタイム処理と簡素さをもたらします。
Db2 on Cloud Benchmark – IBMは本日、新たなベンチマーク・テストの結果を公表しました。そのテスト結果では、クラウド・データベースの最大のライバルであるAmazon Auroraよりも全体的なパフォーマンスが優れていて、コスト・パフォーマンスはAmazon Auroraの2倍に上ることが実証されています。
当報道資料は、2017年6月22日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/52682.wss (US)
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