ニュースリリース
IBMとVMwareのパートナーシップにより企業のハイブリッド・クラウド導入が加速
TOKYO - 13 9 2017:
2017年9月13日
[スペイン・バルセロナ - 2017年9月12日(現地時間)発]
IBM(NYSE:IBM)とVMware, Inc.(NYSE:VMW)は本日、VMworld® Europe 2017(英語)において、ほぼすべての業界にわたる世界1,400社を超える企業が自社のVMware環境をIBM Cloudに移行していることを発表しました。このパートナーシップにより、ハネウェル・インターナショナル(Honeywell International)やボーダフォン(Vodafone)などのお客様は、グローバル・リーチ、クラウド・ネイティブなサービス、そしてVMware Cloudと一貫性のあるインフラ環境と運用が可能というIBM Cloudの特徴を活用して新たなビジネス機会を創出しています。
本日の発表の一環として、IBMとVMwareはこのパートナーシップを深める新しいソリューションを発表し、またIBMは企業がVMware環境をそのままパブリック・クラウドに拡張し続けられるようにするために、F5 NetworksおよびFortinetのネットワーク制御および可視化ソリューションの提供も開始します。
2016年、IBMとVMwareは、業界で喫緊の課題への対処に乗り出しました。その課題とは、運用ツールの変更、アプリケーションのアーキテクチャー変更、セキュリティー・ポリシーの再設計に関連するコストやリスクを負わずに、既存のVMwareワークロードをオンプレミス環境からクラウドに拡張することでした。これにより、企業はクラウド上でVMwareのワークロードを運用し、IBMのAIおよびアナリティクス・サービスをVMware導入の拡張として活用することができます。IBM Cloud for VMware Solutionsは19カ国におよそ60あるIBMのクラウド・データ・センターで利用できます。
IBMとVMwareのパートナーシップがグローバル企業の導入を加速
お客様の導入は増え続けており、Honeywell InternationalのPerformance Materials and Technology (PMT)部門をはじめとする企業がこうしたソリューションを導入しています。Honeywell(英語) は、複雑な産業施設を安全かつ効率的に運営するためのソフトウェア・ベース・システムの設計・開発におけるグローバル・リーダーです。同社は、ユーザーが極めて信頼性が高くセキュアなクラウド・ベースの環境でエンジニアリング・プロセスの構築やテストを行えるようにするOpen Virtual Engineering Platform(英語)(VEP)の基盤としてIBM Cloudを採用しました。
IBM Cloudに移行することにより、Honeywellは、VMwareベースの環境をシームレスに移行し、クラウド上で既存のツール、テクノロジー、運用プロセスをそのまま活用することができます。また、HyTrustとIntelによる高度なデータ保護およびセキュリティー機能を利用でき、この2点がIBM Cloudの採用を決定する上で重要なことでした。
Honeywell Process Solutions社長のヴィマル・カプール(Vimal Kapur)氏は次のように述べています。「Honeywellは、製造オペレーターやプラント・オペレーターが効率性、生産性、信頼性、安全性、セキュリティーなどの課題によりよく対処できるように、未来の技術を開発しています。IBMとVMwareのパートナーシップのおかげで、HoneywellはOpen Virtual Engineering Platformのような新たな産業オートメーション技術を世界中の顧客に提供することが可能になっています。IBM Cloudのグローバル・リーチに加え、VMwareのオンプレミスとクラウド環境での一貫した操作性、HyTrustとIntelの優れたセキュリティー技術も当社にとって重要でした」
また、Vodafoneは本日、IBMとの新しい契約により、Vodafone Hosted Private Cloud上のVMwareベースのワークロードをIBM Cloudとの間で移動できるようにする国際サービスを提供することを発表しました。くわしくはこちらのプレスリリース(英文)をご覧ください。
さらに、IBM Cloud for VMware Solutionsの提供拡大を目的として、IBMとDell EMCは本日、クラウド導入を促進する新しい契約を締結し、Dell EMCの法人顧客がIBM Cloud上のVMwareソリューションにアクセスできるようになったことを発表しました。詳しくはこちらのプレスリリースをご覧ください。
IBM Cloud for VMware Solutionsのポートフォリオ拡張
本日、IBMとVMwareは戦略的パートナーシップを深め、IBM Cloud for VMware solutionsを引き続き推進する発表をそれぞれ行ないました。
- VMware HCXテクノロジーの導入: IBMはVMware HCXテクノロジーを初めて導入するパートナーの1社です。HCXテクノロジーはIBM CloudとすべてのVMwareベースのクラウド間のシームレスな相互運用性およびアプリケーション・モビリティを提供し、アプリケーションのリファクタリングやダウンタイムなしで大規模なアプリケーションのマイグレーションやポータビリティーを実現します。HCXテクノロジーによりIBM Cloudのお客様は、最新のVMware SDDCで事業継続性、アプリケーション・アップタイム、ネットワーク・アーキテクチャーおよびパフォーマンスを維持しながらデータ・センターをモダナイズすることができます。詳しくは、こちら(英語)のプレスリリースをご覧ください。
- VMware Horizon Cloudサービス: VMware Horizon CloudはVMwareの次世代の仮想デスクトップおよびアプリケーション・クラウドサービスです。IBM Cloudにより提供されるVMware Horizon Cloudサービスは2017年第4四半期にIBM Cloud上で利用可能になります。Horizon CloudはIBMがエンドーツーエンドで管理する完全なクラウド・ホストサービスとして提供されるか、または新しいDaaS (Desktop-as-a-Service)を可能にするオンプレミスのハイパーコンバージド・インフラストラクチャーを利用したシームレスなハイブリッド・ソリューションとして提供されます。
- VMware on IBM CloudのSAP HANA®向けパブリック・クラウド・インフラストラクチャー認定: IBMは本日、IBM CloudでのSAP HANA®基盤の導入に向けた新しいSAP認定済みベア・メタル・サーバーとVMware環境向けの新しいコンフィギュレーションの提供開始を発表しました。詳しくはこちらのプレスリリースをご覧ください。
- VMware Cloud Verifiedの認定: IBM CloudはVMware Cloud Verifiedのトラストマークを持つ新しいパートナーの1社となります。VMware Cloud Verifiedは、お客様がアプリケーション・ポートフォリオをマルチクラウド、マルチデバイスの世界へ転換する際に、イノベーションを促進し、効率を向上し、コストを低減することでビジネスの成長を促すプロバイダーであることを示します。詳しくはこちら(英語)のブログをご覧ください。
ネットワーク制御および可視性を提供する新しいテクノロジー・エコシステム・パートナー
IBMはオンプレスミス環境とパブリック・クラウドの間で一貫したエクスペリエンスをお客様に提供するため、テクノロジー・パートナーのエコシステムを拡大し、F5 NetworksおよびFortinetのソリューションで、完全なネットワーク・トラフィックの制御とワークロード・セキュリティー機能を提供します。
- F5 Networks: 2017年第4四半期にIBMは、IBM Cloud for VMware Solutionsポータル上でF5 NetworksのBIG-IP仮想製品スイートの提供を開始する予定です。企業は、F5 BIG-IP仮想エディション製品の注文、展開、および構成をIBM Cloud上でのVMware Cloud FoundationやvCenter Serverの導入と自動統合して行えるようになります。これにより、最も重要なワークロードに必要なセキュアでインテリジェントなネットワーク・トラフィック管理およびアプリケーション・パフォーマンスの最適化が可能になります。詳しくはこちら (US)のブログをご覧ください。
- Forinet: 2017年第4四半期にIBMは、IBM Cloud for VMware Solutionsポータル上でFortinetのFortiGate-NGFW仮想アプライアンスとバンドル・サービスを提供します。企業は、セキュリティーか、高性能ビジネス・インフラストラクチャーの維持かを選ぶわけにはいきません。FortiGateは、IBM Cloud上で、堅固なエンタープライズ・ネットワーク・ファイアウォール機能をハイブリッド・クラウド環境に拡張することにより、セキュアなアプリケーションの可用性を維持します。詳しくはこちら (US)のブログをご覧ください。
IBM Cloudのゼネラル・マネージャーであるファイヤス・シャプワラ(Faiyaz Shahpurwala)は次のように述べています。「ほとんどすべての業界で企業はモダナイズや新しいビジネス機会の創出のためにクラウドを活用したいと考えています。IBMとVMwareの提携により1,400社以上の企業が安全な規模のクラウドへ迅速かつ容易に移行することができ、AI、データおよびアナリティクス、IoT、サーバーレスなどIBM Cloudが提供する豊富なサービスにフルにアクセスすることでワークロードを機能拡張させることが可能になります。
VMwareのクラウド・プロバイダー・ソフトウェア部門担当シニア・バイスプレジデント兼ゼネラル・マネージャーであるアジャイ・パテル(Ajay Patel)氏は次のように述べています。「VMwareとIBMは、お客様のクラウド移行を支援する戦略的な提携を進めるなかでお客様のクラウド移行への動きが高まっているのを目の当たりにしています。VMware Cloud Foundataionを通じて完全なソフトウェア定義済みのデータ・センター(SDDC)をサービスとして提供するという、初期の提携から、本日の大規模なオンプレスのワークロード移行に関わるコストや複雑さを低減するVMware HCXテクノロジーに向けた最新の取組みまで、両社は一貫した運用性とグローバルな規模を備えた強力な企業向けクラウド基盤を提供していきます。」
IBM Cloudについて
過去12カ月にクラウド収益が151億ドルに達したIBMは、企業向けクラウドのグローバル・リーダーであり、企業と社会の進化するニーズを満たすために設計されたプラットフォームを備えています。生産性とコスト削減だけにとどまらず、IBM Cloudは、今日の企業の真の差別化を推進しているコグニティブとデータの需要に対応しています。IBMのプライベート・クラウド、パブリック・クラウド、ハイブリッド・クラウドは、多くの業界でのイノベーションをサポートするために、グローバル規模のビジネス・ニーズを満たします。一方、19カ国にわたる約60カ所のクラウド・データセンターは、増大している現地でのデータ保管要件を満たすためにお客様を支援します。
VMwareについて
VMwareは、デジタル・トランスフォーメーションへの対応を加速することで可能性の実現を支援するクラウド・インフラストラクチャーおよびビジネス・モビリティーにおけるグローバル・リーダーです。VMwareのソリューションにより、企業はデータ・センターのモダナイゼーションとパブリック・クラウドの統合によるビジネスの俊敏性の向上、最新アプリケーションによるイノベーションの促進、デジタル・ワークスペースの強化による優れたエクスペリエンスの創出、セキュリティーの変革による顧客の信頼の確保を図っています。2016年の売上高は70億9,000万ドルで、カリフォルニア州パロアルトに本社を置き、全世界に50万社を超える顧客と7万5,000社を超えるパートナーを有しています。
ヴイエムウェア(本社:カリフォルニア州パロアルト)は、クラウド インフラとビジネス モビリティの分野で世界をリードし、顧客のデジタル トランスフォーメーションを加速させています。顧客はヴイエムウェアのソリューションを利用してデータ・センターの革新とパブリック・クラウドとの統合、最新のアプリケーションを用いたイノベーションの推進、デジタル・ワークスペースを活用した卓越した体験の創出、そして、セキュリティー変革による信頼性の確保を実現し、ビジネスの俊敏性を向上しています。今日、全世界で50万社を超える顧客、および7万5,000社を超えるパートナーを有し、2016年度の売上高は、70億9,000万米ドルに上ります。VMwareの詳細は www.vmware.com/jpをご覧ください。
VMware、VMworld、VMware Cloudは、VMware, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。「パートナー」または「パートナーシップ」という言葉の使用は、VMwareとその他の企業の法的な提携関係を意味するものではありません。
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当報道資料は、2017年9月12日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/53101.wss (US)
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