ニュースリリース

IBMとRed Hatがハイブリッド・クラウドを促進するために提携強化

テクノロジーとサービスの統合によりハイブリッド・クラウド分野での協業を拡大することに合意
2018年05月14日

TOKYO - 14 5 2018:
2018年5月14日

[米国カリフォルニア州サンフランシスコ - RED HATサミット - 2018年5月8日(現地時間)発]
IBM(NYSE:IBM)とRed Hat Inc.(NYSE:RHT)は本日、両社の長年におよぶ協業体制がさらに拡大されることを発表しました。これにより、プライベート・クラウドとパブリック・クラウドで両社のテクノロジーを統合できるようになります。

この合意は、WebSphere、MQシリーズ、Db2などを含む、コンテナ技術でソフトウェア・ポートフォリオ全体を刷新するIBMの方針 (US)に沿うものです。コンテナ・テクノロジーは、既存のデータセンターとパブリック・クラウド間など、複数のIT環境間でアプリケーションを移動するための安全で信頼性の高い手段になっています。IBMによるソフトウェアのコンテナ化への動きに呼応して、Red Hatはエンタープライズ規模のクラウドネイティブなハイブリッド・クラウド・インフラストラクチャー・ソリューションを幅広く展開してきました。IBMとRed Hatのソリューションを組み合わせることで、企業は、ハイブリッド・クラウド・コンピューティングを導入するための明確な道筋を見出すことができます。

http://newsroom.ibm.com/2018-05-08-IBM-and-Red-Hat-Join-Forces-to-Accelerate-Hybrid-Cloud-Adoption#assets_117:19361 (US)

この合意により、IBMとRed Hatのお客様は以下のメリットを享受します。

  • IBM Cloud PrivateとRed Hat OpenShiftを共通の基盤として、既存のテクノロジー投資を最大限に活用して、ハイブリッド・クラウドに簡単に移行できます。
  • コンテナ化されたアプリケーションを単一の統合プラットフォームIBM Cloud Private上に構築・展開し、そこから企業データ全体を一目で見渡すことができます。
  • 開発者は新規アプリケーションの設計、更新、展開をより迅速に行えるだけでなく、Red Hat OpenShift Container Platform上で稼働するIBM Cloud Privateで、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、ブロックチェーンなどのIBM Cloud上のサービスを簡単に利用できます。

合意の一環として、IBMのプライベート・クラウド・プラットフォーム(IBM Cloud PrivateとIBM Cloud Private for Data)とミドルウェア製品は、Red Hat認定コンテナとしてRed Hat OpenShift Container Platformで提供されるようになります。これにより、IBM Cloud Privateセルフサービス・カタログ、展開エンジン、オペレーション管理で実現される迅速かつシンプルなソリューションがRed Hat OpenShift Container Platformでも利用できるようになります。このソリューションは、IBMのパブリック・クラウドをはじめとするすべてのハイブリッド・クラウド・コンポーネントで展開されます。

本日の発表はIBMとRed Hatの20年にもおよぶパートナーシップをさらに深めるものです。両社は世界最大級のオープンソース企業です。多くのお客様にはこの協業サービスがすでに提供されています。たとえば、有効なRed Hatサブスクリプションを持っていれば、Red Hat Cloud Access (英語)ソリューションを介してRed Hat OpenShift Container PlatformサブスクリプションをIBM Cloudでも利用可能です。また、IBM GarageとRed Hat Consultingは、コンサルティングと実装のサービス提供を共同で行っていくことになります。これにより、世界最高水準のサポートがIBM Technologyサポート・サービスとRed Hatサービスによって提供されることになります。本日の発表は共同開発計画 (英語)に則ったものです。この計画は、IBM Power SystemsにおけるRed Hatポートフォリオの主要製品の導入を進めるものです。また、IBMとRed Hatは、Red Hat Enterprise LinuxでIBM PowerAIが利用可能になったことを発表しました(US)。

現在、Fortune 100社の企業の90パーセントがIBMシステムを使っており、そのシステムで実行されているトランザクションは1000億件を超えています。一方、Red Hatは企業で一番採用されているLinuxプラットフォームで、世界中のIT企業におけるKubernetesの導入を牽引しています。

関係者のコメント
ポール・コーミア(Paul Cormier)氏、Red Hat社製品およびテクノロジー担当社長
「今日の企業は、デジタル・トランスフォーメーションの簡潔なロードマップと、ITのフットプリント全体にわたる展開の一貫性の保証を必要としています。IBMとの長年にわたるコラボレーションを継続することにより、 Red Hat OpenShift Container PlatformとIBM Cloud Privateという2つの業界をリードするエンタープライズ・アプリケーション・プラットフォームの力を1つにまとめ、また、IBMのソフトウェアとクラウド・ソリューションのパワーも取り入れていきます。 双方の力を結集して、お客様のコンピューティング環境全体にサポート対象の一貫した製品サービスを提供します」

アービンド・クリシュナ(Arvind Krishna)、IBM Hybrid Cloud担当シニア・バイス・プレジデント
「IBMでは最近、ミドルウェアのコンテナ化へと動いていますが、今日のIBMとRed Hatの画期的なパートナーシップにより、お客様には幅広い選択肢と柔軟性がもたらされます。コンテナ・アーキテクチャを使用したハイブリッド・クラウドという両社の共通のビジョンが実現すれば、銀行、航空会社、政府機関など、きわめて多数のエンタープライズがパブリック・クラウドか、プライベート・クラウドか、と選択する必要もなく、両社の業界をリードするテクノロジーにアクセスできるようになります」

サム・ファティゲイト(Sam Fatigato)氏、Coda Global社、CEO
「IBMとRed Hatはエンタープライズの柔軟性を提供するリーダーとして、オープン・スタンダードとハイブリッド・クラウド環境を強力にサポートしています。このパートナーシップは、コンテナ・ベースのクラウド・コンピューティングを活用してエンタープライズグレードの管理と拡張性を提供することで、顧客のアプリケーションの最新化を支援するというCoda Globalの戦略と整合するものです。Coda Globalは、企業が最良のアイデアを迅速に市場にもたらすことができるよう支援していますが、IBM Cloud PrivateとRed Hat OpenShiftのパワーを結集して活用すれば、高質な支援をスピーディかつ広範囲にわたって実現することができます」 

IBM Cloudについて
IBM Cloudは、お客様がどこからでも容易に自社データから洞察を導き出せるようにし、あらゆるAI機能へのアクセスを提供し、あらゆるレベルで保護することで、お客様のクラウドへの移動を簡略化します。IBM Cloudについて詳しくは、http://www.ibm.com/cloud (US)を参照してください。

Red Hat について
オープンソースソリューションのプロバイダーとして世界をリードする レッドハットは、コミュニティとの協業により高い信頼性と性能を備えるクラウド、Linux、ミドルウェア、ストレージおよび仮想化テクノロジーを提供、さらに サポート、トレーニング、コンサルティングサービスも提供しています。レッドハットは、企業、パートナーおよびオープンソースコミュニティのグローバルネットワークの中核として、成長のためにリソースを解放し、ITの将来に向けた革新的なテクノロジーの創出を支援しています。
http://www.redhat.com (英語)をご覧ください。

将来予想に関する記述
このプレスリリースに含まれる表現は、1995年米国民事証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)が定める定義の範囲内で「将来の見通しに関する声明」に相当する場合があります。将来の見通しに関する声明は、特定の仮定に基づいて将来の出来事に対する現在の期待を表明したものであり、過去または現在の事実に直接関連しない声明を含んでいます。実際の結果は、重要なさまざまの要因により、将来予測に関する記述に示されたものとは大きく異なることがあります。その重要な要因としては、当社が実効性のある競争を行えるか、新しい製品や技術革新を適時に提供して、それらに対する需要を喚起できるかに関するリスク、IT投資の遅れや削減、買収先の統合および取得した技術や商品を市場にうまく投入できるかに関するリスク、為替レートの変動、業界統合による影響、訴訟やそれに関連する和解の不確実性や不利な結末、当社の知的所有権を適切に保護できないこと、また、第三者の知的所有権に関してライセンス侵害・違反の請求がなされる可能性、当社製品とその他のデータのセキュリティ上の脆弱性に関するリスク、主要スタッフの変更とそれらの者への依存、当社の国際的活動における財務および活動上の課題への対応力、当社の成長と国際的活動に対する実効性がない管理と統制、並びに、当社のForm10-Qに基づく最新の四半期報告書(コピーはSECのウェブサイトhttp://www.sec.gov (英語)から入手可能)に掲載されているその他の要因(同ウェブサイトの「リスク要因」および「財務状態と営業成績に関する経営陣の考察と分析」の項に掲載されている要因)などが挙げられます。これらの要因に加えて、実際の将来の業績、結果、および成果は、業界や市場の全般的な状況、成長率、経済および政治の状況、政府・公共の政策の変更、地震や洪水などの自然災害の影響などの、より一般的な要因のために大きく異なる場合があります。本プレスリリースに掲載されている将来予測に関する記述は、その発行日時点の当社の見解を示したものであり、その見解は変更されることがあります。ただし、当社は将来のある時点で将来予測に関する記述を更新することもありますが、更新についていかなる義務も負うものではありません。これらの将来の見通しに関する声明は、本プレスリリースの発行日より後のいかなる時点における当社の見解も表すものではありません。「パートナーシップ」という用語が使用されている場合でも、IBMとRed Hatの間に法律上のパートナーシップやその他のいかなる形の法律上のリレーションショップを意味するものではありません。

当資料は、2018年5月8日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://newsroom.ibm.com/2018-05-08-IBM-and-Red-Hat-Join-Forces-to-Accelerate-Hybrid-Cloud-Adoption (US)

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