ニュースリリース

IBM、2018年度第3四半期の連結決算を発表

高付加価値ビジネスを反映し、前年同期比で過去3年で最高の売上総利益を達成
2018年10月17日

 

TOKYO - 17 10 2018:
2018年10月17日

 

[米国ニューヨーク州アーモンク 2018年10月16日(現地時間)発]

ハイライト
- 潜在株式調整後の継続事業による1株あたり利益はGAAPベースで2.94ドル、営業ベース(非GAAP)は3.42ドル
- 第3四半期の収益は2%減(為替変動の影響を調整した場合は変動なし)の188億ドル
- 過去12カ月の戦略分野による収益は13%増(為替変動の影響を調整した場合は11%増)の395億ドル
- 過去12カ月のクラウドによる収益は20%増(為替変動の影響を調整した場合は18%増)の190億ドル 
- 第3四半期にaaS(as-a-Service)で提供されたクラウドの年間ランレートは、前年同期から21%増(為替変動の影響を調整した場合は24%増)の114億ドル
- サービスによる売上総利益率が前年同期比で大幅に拡大
- 通期の営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益、およびフリー・キャッシュ・フローの予測を維持

IBM(NYSE:IBM)は本日(現地時間)、2018年度第3四半期の連結決算を発表しました。

IBM会長、社長兼CEOのジニー・ロメッティは、次のように述べています。「IT業界においてエマージング(新興)で付加価値の高い分野における今年のIBMの勢いは、当社の革新的なテクノロジーや深い業界知識、および信頼とセキュリティーへのコミットメントによって牽引されています。ハイブリッド・クラウドやAI、ブロックチェーン、アナリティクス、セキュリティーを提供するテクノロジーやサービスにおけるIBMのリーダーシップは、当社の業績を全体的に向上させ、お客様がこれらのイノベーションからビジネスにおける価値を引き出すことを可能にしています」

IBMシニア・バイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)のジェームズ・カヴァノー(James Kavanaugh)は、次のように語っています。「当社は当第3四半期に、全社の税引前売上高営業利益率を前年同期比で拡大し、前年同期比、過去3年で最高の売上総利益を達成しました。同時に、第3四半期まで事業への資本投資を増加して、株主に継続的に投資を還元しています。」

戦略分野の収益
過去12カ月間の戦略分野の収益は13%増(為替変動の影響を調整した場合は11%増)の395億ドルでした。過去12カ月間のクラウドの総収益は20%増(為替変動の影響を調整した場合は18%増)の190億ドルで、そのうち81億ドルはIBMのお客様がパブリック、プライベート、マルチクラウド環境にわたってハイブリッド・クラウド・ソリューションを導入するためのハードウェア、ソフトウェア、サービスによる収益です。また109億ドルはaaS(as-a-Service)で提供されています。第3四半期にaaSで提供された収益の年間実績値(ランレート)は、21%増(為替変動の影響を調整した場合は24%増)の114億ドルとなりました。

キャッシュ・フローおよび財務状況
当社は第3四半期に事業活動により42億ドル(グローバル・ファイナンシング事業における売上債権を除くと31億ドル)の純現金収入を上げました。第3四半期のフリー・キャッシュ・フローは22億ドルとなりました。当社は14億ドルの配当と6億ドルの株式買い戻しにより、株主に計21億ドルを還元しました。2018年9月30日の時点で、IBMには株式買い戻し承認による14億ドルの残金があります。

2018年第3四半期末のIBMの手元現金は147億ドルです。グローバル・ファイナンシング事業の債務304億ドルを含めた債務総額は、469億ドルとなりました。当社の財務状況は健全で、長期間にわたる事業を運営するための良好な態勢が整っています。

第3四半期のセグメント別業績

- コグニティブ・ソリューション(ソリューション・ソフトウェアおよびトランザクション処理ソフトウェアを含む)-- 収益は、6%減(為替変動の影響を調整した場合は5%減)の41億ドルで、Watsonによる医療、セキュリティ・ソリューション、およびアナリティクスの主要な戦略分野が成長しました。
- グローバル・ビジネス・サービス部門(コンサルティング、アプリケーション・マネージメント、グローバル・プロセス・サービスを含む)-- 収益は1%増(為替変動の影響を調整した場合は3%増)の41億ドルで、コンサルティングが成長しました。売上総利益率は270ベーシス・ポイント成長しました。
- テクノロジー・サービスおよびクラウド・プラットフォーム(インフラストラクチャー・サービス、テクニカル・サポート・サービス、統合ソフトウェアを含む)-- 収益は2%減(為替変動の影響を調整した場合は変動なし)の83億ドルで、クラウドの収益が成長しました。売上総利益率は120ベーシス・ポイント成長しました。
- システム(システム・ハードウェアおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアを含む)-- 収益はPower SystemsおよびIBM Zの成長により1%増(為替変動の影響を調整した場合は2%増)の17億ドルでした。
- グローバル・ファイナンシング(ファイナンシングおよび中古装置の販売を含む)-- 収益は9%減(為替変動の影響を調整した場合は7%減)の3億8,800万ドルでした。

2018年度通期予測
2018年度通期における営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益は13.80ドル以上、GAAPベースでは11.60ドル以上と予測しています。営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益予測は、購入済無形資産の償却、その他の買収関連費用、退職関連費用、および米国の税制改革法案成立による一時的影響として、1株あたり2.20ドルを除外しています。GAAPベースの予測は、米国の税制改革法案成立による第4四半期への一時的影響を除外しています。

フリー・キャッシュ・フローは約120億ドルを見込み、実現率は100%以上を予測しています。

年度累計
連結ベースの潜在株式調整後の継続事業による1株あたり利益は前年同期の7.24ドルから2%増の7.36ドルになりました。連結純利益は前年同期比変動なしの68億ドルでした。9カ月間の収益は、前年同期間の566億ドルから2%増(為替変動の影響を調整した場合は変動なし)の578億ドルでした。

継続事業による営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益は8.96ドルで、前年同期の8.54ドルから5%増となりました。2018年9月30日を期末とする9カ月間の営業ベース(非GAAP)の純利益は、前年同期の80億ドルから3%増の82億ドルとなりました。

当報道資料は、2018年10月16日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://www.ibm.com/investor/att/pdf/IBM-3Q18-Earnings-Press-Release.pdf (PDF,95KB,英語)

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