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IBM、100億ドル超を量子コンピューティングに投資 ― 現行の最先端システムを発展させ、世界初のフォールト・トレラント量子コンピューター実現までのロードマップを推進

5年間の投資は、研究開発、製造、M&A、エコシステムの拡大にわたり、IBMの量子コンピューティングにおける世界的リードを一層強化すると共に、米国のリーダーシップを強化
2026年06月4日

【米国ニューヨーク州アーモンク - 2026年6月2日(現地時間)発】

 

IBMは、今後5年間で量子コンピューティングに100億ドル以上を投資する計画を発表しました。この投資は、研究開発、資本支出、製造の拡大、エコシステム・パートナーシップ、M&Aにわたります。これらの取り組みは、2029年に世界初の大規模なフォールト・トレラント量子コンピューター(fault-tolerant quantum computer、FTQC)を実現するにとどまらず、IBMの量子ロードマップの実現をさらに加速するとともに、米国を基盤とする量子分野でのリーダーシップの強化を図ります。

 

本投資は、業界で最も広範な量子コンピューティング基盤の上に構築されており、世界中に展開されている最大規模の量子コンピューターの環境、最も広く利用されている量子ソフトウェア、実際にワークロードを活用している340以上の組織から成るお客様およびパートナー・ネットワークに基づいています。この投資により、その基盤の次のステージを支え、IBMのリーダーシップを、現在の商用量子コンピューターから、フォールト・トレラント規模のシステムへと進化させていきます。

 

IBM 会長兼CEO アーヴィンド・クリシュナ(Arvind Krishna)は、次のように述べています。「もはや、量子の時代はこれからではなく、すでに始まっています。世界中のお客様、パートナー企業、ユーザーが、数年前には不可能だった業務を行うために、IBMの量子コンピューターを活用しています。量子コンピューターによる発見のスピードは急速に高まっており、この投資は次世代の量子ハードウェア、ソフトウェア、製造を提供する当社の能力を支えます」

 

IBMの量子分野における現在のリーダーシップ

 

この投資は、有用な量子コンピューティングを世界に届けるというIBMの使命をさらに強化し、業界で最も先進的な量子プログラムを基盤としています。

  • 拡大するグローバル量子コンピューター群: IBMは、世界最大かつ最も高性能な量子コンピューター群を運用しています。クラウドおよび専有利用を目的としたオンサイト導入を含め、これまでに世界中で90以上の量子システムを展開しており、その数はIBMを除く業界全体を合わせた数を上回っています。この量子コンピューター群には、ニューヨークおよびドイツのIBMの量子センターのほか、オハイオ州のクリーブランド・クリニック、ニューヨーク州のレンセラー工科大学、ケベック州のPINQ、日本の東京大学および理化学研究所、韓国の延世大学、スペインのBasQなどに設置されたシステムが含まれています。さらにシカゴや、インドのAmaravati Quantum Valleyにも新たなシステムの導入が予定されています。
  • 世界初の大規模フォールト・トレラント量子コンピューターへのロードマップ: IBMは、世界初の大規模なフォールト・トレラント量子コンピューターで、現在のシステムと比べて2万倍の演算を実行可能な「IBM Quantum Starling」を2029年に実現する明確な計画を有しています。Starlingは、2,000量子ビットで10億の量子演算を実行するIBM Quantum Blue Jayの基盤となります。これらのシステムは、科学および産業における最も困難で従来解決が難しかった課題に対応するために必要な、飛躍的な規模の計算能力を提供します。
  • 利用の拡大: IBMの量子プログラムは、2017年以降、お客様と11億ドル以上の契約を締結し、量子コンピューティングの活用検討と実装を進めてきました。現在、金融サービス、医療、材料科学、学術研究、政府分野にまたがる340以上のIBM Quantum Networkメンバーが、IBMの量子コンピューターを活用して現実の課題解決に向けたアルゴリズム開発に取り組んでいます。
  • 米国初の量子ファウンドリー: 米国商務省の支援を受け、IBMは、世界初の量子ウェハー専用ファウンドリーであるAnderonの設立計画を発表しました。IBMは、10億ドルの資金拠出に加え、重要な知的財産、設備、高度人材を提供します。
  • 量子優位性への道: IBMは、IBMの量子コンピューターを活用するパートナーが2026年に量子優位性を実証すると確信しています。また、この分野では進展が加速しており、その一例として、クリーブランド・クリニックおよび理化学研究所と共同で12,635原子からなるタンパク質のモデリングを行った研究、国立研究機関および大学との協働による磁性材料の高精度シミュレーション、大学との研究で未観測の分子の特性を量子コンピューティングで実証した取り組みなどが挙げられます。
  • 世界で最も利用されている量子ソフトウェア: IBMが開発したQiskitは、量子コンピューティングおよびアルゴリズム研究のための主要なソフトウェア・スタックとして広く利用されています。量子ワークロードの最適化と実行に特化して構築されており、現在、量子開発者の約70%が利用し、量子コンピューター上で4兆以上の量子回路が実行されています。

 

本資料は、2026年6月2日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。

 

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