ニュースリリース

IBM、Confluent社の買収完了を発表 - リアルタイム・データをエンタープライズAIおよびエージェントの原動力へ

初日からの連携対象:IBM watsonx.data、IBM MQ、IBM webMethods Hybrid Integration、IBM Z
2026年03月18日

【米国ニューヨーク州アーモンク - 2026年3月17日(現地時間)発】

 IBMは、本日、Fortune 500企業の4割を含む6,500社超の企業におけるリアルタイム運用を支えるデータ・ストリーミング・プラットフォームである Confluent社の買収を完了したことを発表しました。IBMとConfluent社は、あらゆるAIモデル、AIエージェント、自動化ワークフローが必要とするリアルタイムかつ信頼できるデータを、オンプレミスおよびハイブリッドクラウド環境全体で安全かつ大規模に扱えるスマートなデータ・プラットフォームを提供します。

 

企業がAIの実験段階から本格的な本番運用へ移行するにあたり、最大の障壁となるのはデータであり、クリーンで、ガバナンスが効き、継続的に更新され、AIが求めるスピードとスケールで提供される必要があります。しかし、多くの企業では、データがシステムや環境ごとにサイロ化され、生成から数時間から数日遅れで届くのが現状です。IBMとConfluent社は、AIエージェントが必要とする情報に対し、安全性とガバナンス、そしてリアルタイム性を備えたアクセス基盤を提供します。

 

IDCは、2028年までに10億以上の新たな論理アプリケーションが誕生すると予測しています[1]。これは、データが常に最新で、信頼でき、途切れることなく流れていることを前提として初めて価値を発揮する、新たな世代のAIが成長を後押ししているためです。このような規模の需要に応えるには、新しいタイプのデータ基盤が不可欠です。IBMとConfluent社はこの課題に真正面から取り組み、AIモデルやエージェントがあらゆる環境で、リアルタイムに、文脈を踏まえて動作できるようにする、ガバナンスが効き、統合されたプラットフォームを企業に提供します。

 

IBM ソフトウェア担当シニア・バイス・プレジデント兼チーフ・コマーシャル・オフィサーのロブ・トーマス(Rob Thomas)は、次のように述べています。

「トランザクションはミリ秒単位で発生し、AIによる意思決定も同等のスピードが求められます。Confluentとの連携により、お客様は信頼できるデータを組織全体で継続的に流通させ、自社のAIモデルやエージェントが『数時間前のデータ』ではなく『今起きていること』に基づいて行動できるようになります。IBMとConfluent社は、企業がリアルタイム・データを基盤とし、リアルタイムで意思決定を行い、大規模に価値を創出する新しいオペレーティング・モデルを実現できるようにします」

 

Confluentは、データ・ストリーミングの標準技術であるApache Kafka®を基盤に構築されており、すでに世界中の主要企業の業務基盤に深く組み込まれています。顧客企業は金融、ヘルスケア、製造、小売など多岐にわたります。

  • Michelin社:170か国にわたるサプライチェーンでリアルタイムの在庫管理を実現し、可視性とコントロールを維持しながら35%のコスト削減を達成[2]
  • L'Oréal社:社内システムおよび外部アプリケーションに向けて製品・在庫データをリアルタイムに配信し、変化する消費者需要への迅速な対応を実現[3]
  • BMW Group社:30以上の生産拠点およびグローバル販売網からIoTデータをリアルタイムにストリーミングし、工場システムとクラウド・アプリケーションを統合[4]
  • Ticketmaster社:数百のシステム間でチケット在庫、販売、顧客情報をリアルタイムにストリーミングし、開発効率を向上するとともに機械学習を大規模に活用[5]

 

Confluent社のCEO兼 共同創業者 ジェイ・クレプス(Jay Kreps)氏は、次のように述べています。
「当社は創業以来、世界中のデータを動かすこと、すなわちデータ・ストリーミングを企業にとってデータベースと同様に不可欠な存在にすることを使命としてきました。IBMへの参画により、この使命をより大きな規模で加速できます。IBMのグローバルな展開力と強固な顧客基盤は、私たちを次のステージへと導いてくれます。企業がAIの実験段階を超えて、AIを事業運営の中核に据えるいま、データが絶え間なく流れ続ける環境を整えることはかつてないほど重要です。IBMと共に実現する未来に大きな期待を寄せています」

 

IBMとConfluent製品のシナジー

本日の発表により、IBMポートフォリオ全体で以下の連携が即時に実現します。

  • AIに最適化されたリアルタイム・データ基盤:Confluentはリアルタイムのオペレーション・イベントを直接 watsonx.dataにストリーミングすることで、すべてのAIモデル、エージェント、ワークフローが最新のエンタープライズ・データに基づいて動作できるようにします。データ・リネージやポリシー適用、品質管理も含まれます。
  • AI時代におけるメインフレームの活性化:IBM Zは世界で最も重要なトランザクション処理を担っています。IBM ZとConfluentの連携により、トランザクションの発生源でリアルタイム・イベントを検出し、データをそのままリアルタイム分析、自動化、AIワークフローに活用できます。
  • ハイブリッド環境全体におけるイベント駆動型の自動化:IBM MQとIBM webMethods Hybrid Integrationは、信頼性の高いトランザクション・メッセージングと、ハイブリッド環境全体でのモダンな統合・オーケストレーションを組み合わせ、企業のイベント駆動型自動化の基盤となります。Confluentはこれに高スケールのイベント・ストリーミングを加え、アプリケーション、API、AIエージェントがリアルタイムにビジネス・イベントへ反応できるようにします。

 

Confluentが加わることで、IBM ConsultingおよびIBMのパートナー企業は、AIに不可欠となるリアルタイムでガバナンスが効き、継続的に流れるデータ基盤の構築を支援します。

 

SanjMo社のプリンシパル・アナリストであるサンジーブ・モーハン(Sanjeev Mohan)氏は、次のように述べています。「AIの実験段階から本番環境への導入へと移行する中で、企業のデータ・アーキテクチャーには重大なギャップがあることが明らかになりました。それは、最も必要とされるシステムに対して、信頼できるリアルタイム・データを提供できないという点です。AIエージェントや自動化ワークフローは履歴データでは動作しません。企業内でイベントが発生したその瞬間に、絶え間なく流れ続けるリアルタイムのオペレーション・シグナルを必要とするのです。IBMは、データの静(Data at Rest)と動(Data in Motion)の両方に対応するポートフォリオを整えてきました。企業のアーキテクチャーや優先事項とIBMのアプローチが合致する場合、IBMのスタックは検討に値する非常に魅力的な選択肢となるでしょう」

 

本契約条件に基づき、IBMは Confluent社の発行済株式および発行可能株式すべてを、1株当たり31米ドルの現金にて取得しました。これにより、Confluent社の企業価値は、約110億米ドルとなります。

 

本件に関する詳細は、以下のサイトをご参照ください:

https://www.ibm.com/jp-ja/products/confluent

https://www.ibm.com/new/announcements/ibm-and-confluent-announce-ability-to-connect-process-and-govern-real-time-data-for-applications-and-ai-agents

 

[1] 出典:IDC「1 Billion New Logical Applications: More Background」、文書番号 US51953724、2024年4月

[2–5] 出典:Confluent社ケーススタディーおよびお客様事例

https://www.confluent.io/customers/michelin/

https://www.confluent.io/customers/loreal/

https://www.confluent.io/customers/bmw-group/

https://www.confluent.io/customers/ticketmaster/

 

当報道資料は、2026年3月17日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。

 

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