ニュースリリース

日本IBM、メインフレーム技術者コミュニティー「メインフレームクラブ」を刷新

インフラストラクチャーからアプリケーションまで対象を拡大し、次世代基幹システムを共創する「未来志向コミュニティー」へ進化
2026年03月9日

日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は、ハイブリッドクラウド時代におけるメインフレームの高度活用と次世代人材の育成を加速させることを目的に、メインフレーム技術者コミュニティー「メインフレームクラブ」を刷新し、2月から再始動しました。新しいメインフレームクラブでは、メインフレームの運用・保守を中心としたインフラストラクチャー領域に加え、AIを活用したアプリケーション開発や業務システム領域の技術者にも対象を広げ、オープンなハイブリッドクラウドの世界を実現するため、メインフレームと先進技術をつなぐ知見を業界横断で共有する場へと進化します。2027年度中にメンバー数5,000人を目指します。

 

日本IBMでは、メインフレームを支える技術者のスキルアップやキャリア形成の支援、次世代の技術者の育成を目的に2023年よりメインフレームクラブを運営し、事例共有などのワークショップ、若手技術者を対象にしたミートアップ、米国視察ツアーなどの活動を実施しています。

 

メインフレームは、社会生活基盤を支える高い信頼性・可用性・堅牢性を備えたITインフラストラクチャーであり、世界のトランザクション・ワークロードの70%以上を処理*1しているように世界の基幹業務を担う不可欠な存在です。また、メインフレームとクラウドを組み合わせたオープンなハイブリッドクラウド環境が拡大するなか、業務特性と要件に合わせて先進技術を適材適所で活用し、ビジネスを支える新しいITシステムに常に進化させていくことが求められています。

 

一方、基幹システム開発や実績あるメインフレーム開発言語におけるスキル継承の課題に対するアプローチは、AIの活用によって大きく変化しています。AI駆動開発の進展により、課題の本質がシステム・エンジニアの不足という「量」から、AIが生成する成果物の品質をいかに確保するかという「質」へ移行しています。そのため、システム品質を継続的に確保する上で、有識者の知見やコミュニティーの役割がこれまで以上に重要になっています。

 

これらの環境変化を踏まえ、日本IBMはコミュニティーの役割を再定義し、メインフレームのインフラストラクチャー領域とアプリケーション領域を融合した総合的な知識共有の場へとメインフレームクラブを進化させます。基幹システム全体の課題を理解し、AI活用も含めた最適な解決策を共創することで、次世代の基幹システムを支える知見の創出に貢献します。

 

領域横断の技術者コミュニティーへ進化

インフラストラクチャー領域に加え、AIを活用したアプリケーション開発領域などの技術者にも門戸を開き、より活動領域を広げてメインフレームにおけるAI活用の最新動向、技術、育成ノウハウをコミュニティー内で体系的に共有します。これにより、メインフレームのアプリケーション開発の効率化、高度化につながる知見を形成するとともに、ベスト・プラクティスをアセット化し参加企業へ展開します。

 

共創型モデルへ転換

今後はユーザー企業も企画・運営に積極的に参画し、ユーザーの声を反映したコミュニティーへ発展していきます。従来のベンダー主導の運営から、ユーザー企業とベンダーが共創するモデルへ転換することで、プロジェクト現場が抱える課題を持ち寄り、実践的な解決策を議論し、成果を組織全体へ還元する課題解決型の仕組みを実現します。これにより、企業や世代の枠を越えた学び合いと持続可能な人材育成・実践知の共有を推進します。

 

メインフレームクラブには、三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社、ニッセイ情報テクノロジー株式会社、株式会社トヨタシステムズなどが参加しています。参加企業は、メインフレームクラブを通じて自社のメインフレーム人材育成を加速するとともに、メインフレームクラブの企画・運営への参画を通じて業界全体の技術者育成・価値向上にも貢献します。さらに、本年3月より提供開始するAIエージェント駆動のエンタープライズ向け開発支援パートナーであるIBM Bobを活用した基幹システムのアプリケーション開発の生産性と品質の向上についても、参加企業と日本IBMが共創して取り組んでいきます。

 

参画企業からの賛同コメント

三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社

「メインフレームは、私たち銀行業務における最も重要な社会基盤の一つです。高い信頼性・可用性を備えたこのプラットフォームを、より深く理解し、進化させていくために、メインフレームクラブは非常に有意義な取り組みだと感じています。三菱UFJフィナンシャル・グループでは、『世界が進むチカラとなる』をパーパスに掲げ、これまで地銀システム共同化事業を通じて地域金融機関との連携を強化してきました。本件取り組みを通じて、他業界も含めた幅広いメインフレームユーザー企業と知見を共有し、IBM様との共創をより深化させていくことで、多くのメインフレームユーザー企業と共に、メインフレーム人材の技術力強化と人材育成に取り組んで参ります」

 

ニッセイ情報テクノロジー株式会社

「メインフレームは社会基盤を担うシステムであり、ユーザーの課題や取り組み事例について会社の枠を超えて広く共有できる場としてメインフレームクラブは有用です。今後はメインフレームを中心とした基幹システムの今後の戦略立案と人材育成促進にも役立てられることに期待しています。さらにより一層ユーザーの声が企画・運営に反映されるよう弊社も協力していきます」

 

今後の展望

日本IBMはメインフレームの技術を活かして基幹システムのアプリケーション開発の効率化・高度化を推進していきます。メインフレームクラブでは、今後の基幹システムのあり方を共に考える場を広く提供し、業界横断の未来志向コミュニティーとして、ハイブリッドクラウド時代の基幹システムを支える知見創出に貢献します。

以上

 

*1:IBM Institute of Business Value(IBV)「メインフレームベースのアプリケーションをモダナイズする

 

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