ニュースリリース
IBM、エージェント型AIを搭載した新しいFlashSystemポートフォリオを発表し、自律型ストレージ時代を牽引

【米国ニューヨーク州アーモンクおよびポーランド・ワルシャワ - 2026年2月10日(現地時間)発】
IBMは、エージェント型AIによって共同運用される次世代の IBM FlashSystemを発表し、自律型ストレージの新たな時代を切り開きました。IBM FlashSystemに搭載されている既存のAIを利用した機能をエージェント型AIで強化することにより、IBMは持続的な保護、自律的な脅威分析、用途に応じた回復推奨を通じて、レジリエンスの概念を再定義しています。これにより、お客様はストレージを「常時稼働するインテリジェンス・レイヤー」として活用できるようになり、信頼性とセキュリティーを確保しながら、ストレージ管理に要するマニュアル作業を最大90%削減することが可能になります*1。
新しいFlashSystemポートフォリオには、以下が含まれます。
- IBM FlashSystem 5600/7600/9600:前世代比で最大40%のデータ効率向上を実現し、容量効率とパフォーマンスを改善*2
- FlashSystem.ai:データパス全体にわたり、ストレージ管理、監視、診断、問題解決を支援するインテリジェントなデータサービスの新しい機能群
- 第5世代FlashCore Moduleオールフラッシュ・ドライブ:ハードウェア・アシストによる高速処理を用いたリアルタイムのランサムウェア検知に加え、高度なデータ削減、分析、各種オペレーション機能を提供し、大規模環境でも一貫した低レイテンシーを実現
企業がAIワークフローを業務に組み込む動きが加速する中、エージェント型AIはITチームの運用全体を効率化する大きな可能性を持っています。実際、IBMのIBV調査に回答した経営層の76%は、自律型AIエージェントを活用してインテリジェントなワークフローを自動化するためのPoC(概念実証)を開発・実行、もしくは拡大していると答えています*3。同時に、企業のIT部門は、急増するデータ量、拡大するサイバー脅威、厳しさを増すコンプライアンス要件といった課題に直面し続けています。これらの障壁により、よりインテリジェントで自律的なストレージ・ソリューションが求められるようになっています。
IBM Storageのゼネラル・マネージャーであるサム・ワーナー(Sam Werner)は、次のように述べています。「次世代のIBM FlashSystemは、ストレージをインテリジェントで常時利用可能なレイヤーへと引き上げ、人の介入なしに自律型AIエージェントが性能、セキュリティー、コストを継続的に最適化します。今回の刷新は、自律型ストレージ時代の幕開けを示すものであり、FlashSystemはあらゆるワークロードにおいて最適で安全なパフォーマンスを実現するための、ITリーダーにとって戦略的なAIパートナーとなります」
新世代モデルの紹介
今回の発表は、過去6年間で最大規模となるFlashSystemの刷新であり、企業の多様なニーズに対応した3つのモデルが同時に登場します。
- IBM FlashSystem 5600は、コンパクトな筐体でエンタープライズ・クラスの機能を必要とする組織に最適なモデルで、1Uのシステムで最大2.5 PBeの実効容量を提供し、ミッドレンジ市場におけるストレージ密度の新たな基準を打ち立てます。また、最大2.6M IOPSの性能を備えています。この超高密度の1Uデザインは、エッジ・ロケーション、リモート・オフィス、小規模データセンターなど、スペースに制約のある環境に最適です。
- IBM FlashSystem 7600は、増大するワークロードに対して高い性能と拡張性を必要とする組織向けに開発されたモデルで、2Uのシステムで最大7.2 PBeの実効容量と最大4.3M IOPSを提供します。FlashSystem 7600は、大規模な仮想環境、分析プラットフォーム、さらには高い容量と高速な応答性を求める統合アプリケーションの処理を想定して設計されています。
- IBM FlashSystem 9600 は、ミッションクリティカルな環境向けに設計され、最大11.8 PBeの実効容量と最大6.3M IOPSを提供するハイエンド・モデルです。銀行の基幹システム、ERP、AI駆動アプリケーションなど、高速性と高度なセキュリティーが求められる用途に適しています。また、AIによる最適化とストレージ統合により、前世代比で最大57%の運用コスト削減を実現します*4。
IBM FlashSystemは最適化されたデータ配置と統合により、前世代製品と比較して、必要なストレージ・フットプリントを、モデルに応じて30~75%を削減します*5。また、FlashSystem 7600と9600では、新しいインタラクティブLEDベゼルにより、システム状態を物理的に状態監視・可視化する機能が選択可能です。
フラッシュ・ストレージとAIの融合
FlashSystem.aiは、マニュアル作業で行われ、エラーが発生しやすい運用タスクを自動化し、シームレスかつセルフサービス型のオペレーションを通じて、AIを活用したデータサービスをお客様に提供します。IBMは、FlashSystem.aiを「静的なデータ保管場所」から「自己改善型のシステム」へと進化させることを目的に設計しました。高度なテレメトリーと長年の実運用データから収集された数百億件のデータポイントで学習されたAIモデルにより、本プラットフォームは、従来は管理者が判断していた1日あたり数千件の意思決定を、自動で実行できるようになります。
FlashSystem.aiは、ストレージ管理の多くの領域を自動化するだけでなく、時間の経過とともに迅速に学習します。この新しいエージェント型AI機能は、アプリケーションの振る舞いに数時間で適応できるよう設計されており、テンプレート・ベースの仕組みに比べて大幅に高速に動作します。これにより、性能改善の提案や判断理由の説明を行いながら、管理者からのフィードバックを取り込み、推奨内容を最適化できます。最新世代のFlashSystemに搭載されたFlashSystem.aiは、AIが生成する説明可能な運用分析に基づき、監査やコンプライアンス文書の作成に必要な時間を半減できるよう設計されています*6。さらに、プロアクティブなチューニングとインテリジェントなワークロード配置により、サードパーティー製ストレージを含む複数のストレージ・デバイス間で、業務を止めることなくデータを移動させながら、お客様のワークロードを最適な状態で実行します。
FlashCore Moduleテクノロジー
すべての新しいFlashSystemモデルには、第5世代FlashCore Moduleが搭載されています。このモジュールは最大105TBの容量を備え、効率性とセキュリティーが大幅に強化されています。また、ハードウェア・アクセラレーションによる分析処理により、各I/Oに対する複雑な統計情報をリアルタイムに算出し、システム性能に影響を与えることなく、ランサムウェアや異常な振る舞いを迅速に検知できるよう設計されています*7。さらに、高度なテレメトリーおよび長年の実運用データから収集された数百億件のデータポイントで学習されたAIモデルにより、新しいIBM FlashSystemの脅威検知機能は、誤検知率を1%未満に保つことができます*8。また、このドライブはAIによるランサムウェア検知とアラートを60秒以内に実行できるほか*9、ハードウェア層での自律的なリカバリー・アクションを実行することで、IBM FlashSystemを市場で最も高いレジリエンスを備えたストレージ製品へと引き上げています*10。
IDCのWorldwide Infrastructure Systems担当リサーチ・バイスプレジデントであるNatalya Yezhkova氏は、次のように述べています。「IBM FlashSystemポートフォリオに追加された新しい高度なAI機能は、IBMのストレージ環境内でエンタープライズ・ワークロードの最適な配置を自動化し、セキュリティーを強化し、コンプライアンス要件にプロアクティブに対応するための手段をお客様に提供します。これらの機能により、組織はIT管理者に追加の負担をかけることなく、アダプティブSLAを通じて変化するビジネス要件に迅速に対応できるようになります」
Istanbul Pazarlama A.S.社のビジネス・ディベロップメント担当である Nezih Boyacioglu 氏は、次のように述べています。「3年以上前、IBMはSafeguarded Copyや内蔵の異常検知機能といった革新を通じて、レジリエンスを中核機能として位置付けることで、ストレージ分野の構造を再定義し始めました。ストレージは、単に容量や性能を追求するものではなく、データをその源流で守るものへと進化し始めたのです。現在、業界全体がようやくそのビジョンに追いつきつつありますが、IBMはすでに次の時代へ進み始めています。FlashSystem.aiによって、私たちは “内蔵された保護” から “全方位的なインテリジェンス” へと移行しています。これは、単に高速なドライブを提供するだけではなく、人の専門性と、学習し適応しながら組織が安心して迅速に行動できる環境を支えるシステムとを組み合わせる取り組みなのです」
IBM Technology Lifecycle Services(TLS)は、AIを活用したモニタリング、Call Homeによる自動問題検知、コード適用前のヘルスチェック、そして重大インシデントへの優先サポートを組み合わせることで、ダウンタイムにつながり得る潜在的なシステム問題を事前に特定し、解決できるよう支援します。
新しいFlashSystemポートフォリオは、2026年3月6日に提供開始する予定です。IBM FlashSystemの詳細は、https://www.ibm.com/jp-ja/products/flashsystem をご参照ください。
当報道資料は、2026年2月10日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。
※ IBM、ibm.comは、 米国やその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの商標または登録商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、ibm.com/trademarkをご覧ください。
*1:FlashSystem.aiは、ドライブのグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)で 日常的な運用作業を実行する場合と比較して、ストレージ管理の作業負荷を最大90%削減できます。免責事項:本結果は、FlashSystem.aiを搭載した最新世代のFlashSystemモデル(5600、7600、9600)と、FlashSystem.aiを搭載していない同世代のFlashSystem(5600、7600、9600)を比較し、ラボ環境で制御された条件下において実施したタスクベースの内部評価(Safeguarded Copyおよび DRポリシーを用いたマルチボリューム・プロビジョニングなどの代表的な日常的な運用作業)に基づくものです。実際の結果は、環境、統合状況、ポリシー、ユーザーの習熟度により異なる場合があります。
*2:免責事項:本比較は、最新世代のFlashSystemモデル(5600、7600、9600)を使用した場合に、圧縮のみと、重複排除+圧縮の組み合わせによって達成可能な効果を示す参考例であり、データセットの特性に依存します。データの種類やワークロードによって、データ削減率およびパフォーマンスは異なります。パフォーマンス評価は、FlashSystem 9600とFlashSystem 9500の比較において、4KB ランダム書き込みプロファイルを使用し、同等のレイテンシー条件下で実施した内部ラボテストに基づくものです。結果はワークロードに依存します。
*3: IBM IBV Research Brief: Orchestrating Agentic AI for Intelligent Business Operations
*4:免責事項:本結果は、約10PBの有効容量における FlashSystem 9600とFlashSystem 9500のモデル化比較に基づくものです。運用コストは、管理作業工数、ラックスペース(RU)、電力の3要素を同等の比重で按分して算出しています。評価に使用した前提条件には、FlashSystem.aiによる約50%の管理作業削減、最新世代FlashSystem(5600、7600、9600)による約67%のRU削減、および約25~30%の消費電力削減が含まれます。本結果は参考値であり、実際の成果は料金体系、ワークロード、利用率、構成、ポリシーなどにより異なる場合があります。
*5:免責事項:重複排除および圧縮に関するデータは、IBMが出荷した FCM(FlashCore Module)および、お客様環境において 3か月から7年間稼働しているシステムを対象に、2026年1月時点の最新レポートに基づいて取得したものです。結果は、比較対象とした構成およびドライブ容量に依存します。FS 9600とFS 9500における最大構成は、14+2パリティ構成の有効容量に基づくものであり、他のシステムを比較した場合には削減効果が異なる可能性があります。重複排除については、社内ラボテストによって確認されています。
*6:免責事項:本結果は、最新世代のFlashSystemモデルで利用可能な FlashSystem.aiの機能に基づくものであり、構成情報、保護ポリシー、運用履歴、リスク姿勢などの証跡を自動的に収集・整理し、監査準備を支援できるものです。
*7:免責事項:本記述は、FCM5を搭載した最新世代の FlashSystemモデルに関するもので、アレイ・コントローラー上でリアルタイムのモデル評価を行いながら、ハードウェア支援型アナリティクスを用いて I/Oごとの統計を計算する仕組みを説明しています。「システムパフォーマンスに影響を与えない」という記載は、特定のテストワークロードにおける内部測定結果を反映したものです。
*8:免責事項:誤検知性能は、継続的に収集される本番テレメトリーデータで学習されたモデルに基づくもので、最新世代のFlashSystemモデル(5600、7600、9600)における識別精度の向上と誤検知率の低減を目的としています。本数値は、2025年第4四半期にリリースされた最新版のランサムウェアモデル(バージョン3.3)に適用されます。データは24か月間収集され、誤検知率は3か月間にわたり測定されました。
*9:免責事項:IBM Researchによる内部実験では、ランサムウェアが暗号化プロセスを開始してから1分以内に検知できることが示されています。本実験は、6つのFCMを搭載したFlashSystem 5200上で、ファームウェア4.1を使用して実施されました。5200には8.6.3 GAレベルのソフトウェアがロードされていました。5200に接続されたホストは、XFSファイル・システムを使用するLinuxを実行していました。この実験では、IBMのランサムウェア・シミュレーターである「WannaLaugh」が使用されています。これらの結果を得るためには、システムがFCM 4.1と8.6.3 GAレベルのソフトウェアに対応している必要があります。
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