ニュースリリース

IBM、2018年に9,100件の特許を取得し、米国特許取得件数で首位に

人々の会話を支援し、地球の湖沼を保護し、ビッシング詐欺を撲滅するためのAIの使用などを発明
2019年01月 9日
TOKYO - 09 1 2019: 
2019年1月9日

 

[米国ニューヨーク州アーモンク - 2019年1月8日(現地時間)発]
IBM(NYSE:IBM)は2018年に9,100件という記録的な数の特許を取得し、年間米国特許取得件数において26年連続で首位となりました。IBMは人工知能(AI)、クラウド・コンピューティング、セキュリティー、および量子コンピューティングに関連した多数の特許取得において業界をリードしました。

IBMの会長、社長兼CEOであるジニー・ロメッティは次のように述べています。「IBMは、世界を変革させるテクノロジーをリードすることに、そして多くの人がまだ考えたこともないような問題を解決することに取り組んでいます。これらのイノベーション、特にAI、クラウド、ブロックチェーン、およびビジネスのためのセキュリティーにおけるIBMのリーダーシップが、当社のお客様とその顧客にとって恩恵をもたらすことになります。」

全体として、2018年に取得された特許のほぼ半数はAI、クラウド・コンピューティング、セキュリティー、ブロックチェーン、および量子コンピューティングにおける先駆的な進歩に関連したものです。

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2018年に業界をリードする1,600のAI(英語)に関する特許を取得したIBMの発明には、人々の会話を支援したり、地球の湖沼や河川を保護したりするためにAIを利用する新しい方法が含まれています。また、AIは、2018年にIBMが取得したセキュリティー(英語)に関する1,400を超える特許においても大きな役割を果たしています。これにはビッシング詐欺を撲滅するためのAIによるセキュリティー・アプローチが含まれています。

2018年にIBMが取得した特許には以下のような発明が含まれています。

  • Project Debater(英語)は、IBM Researchが開発した、複雑な論題について人間とディベートを行うことができる初のAIシステムです。IBMの発明者は、検討中の論題や主張に対して支持または反論していることを示す証拠を特定するアプローチ、例えば関連性の高いテキスト・セグメントを構造化されていないテキスト・データの中から特定するようなアプローチを発明しました。これは、機械と人間が会話する方法における進歩をもたらすうえで役立ちます。
  • IBMの発明者は、湖沼およびその他の水生態系の水生生物に影響を与える鉛直気温分布および勾配を識別、分類、および監視するために使用できるインテリジェント・システムを発明しました。IBM Cloud(英語)とモノのインターネット(IoT)マッピングを組み合わせた分析は、IBMおよび共同研究企業による世界で最もスマートな湖 (英語)、ジョージ湖の開発に役立っています。
  • 「フィッシング」は人またはコンピューター・システムが、被害者に気付かれずに機密情報を取得することで発生します。最近では、フィッシング攻撃者はボイス・フィッシング、または「ビッシング」に転じています。これは、騙された被害者に直接電話がかけられ、「ビッシング詐欺師」はVoIP(Voice over IP)システムを利用して身元を隠します。IBMはユーザーの許可を得て、予め2者間の会話パターンを分析し、一方が相手を騙そうとする試みを識別できるAIシステムの特許を取得しました。このシステムはリアルタイムでアラート・メッセージを送信して潜在的なビッシング被害者に警告し、企業のIT専門家がコンピューターおよびモバイル・セキュリティの脅威をより適切に防御および管理できるようにします。

IBMは2018年に2,000を超えるクラウド・コンピューティング(英語)関連の特許を取得しました。これには、プロビジョニングにかかる時間を削減し、パフォーマンスを向上しつつ、軽量アプローチによってクラウド・アプリケーションとそのホスト間の分離とセキュリティーを向上するユニカーネルベースの仮想マシンのための専用モニターに対する特許が含まれています。このアプローチは、コンテナー・セキュリティについてのIBMの研究に関連しており、組織がクラウドおよびオンプレミス環境間でより簡単にデータおよびアプリケーションをセキュリティーで保護された方法で移動することを可能にします。

IBMの発明者はまた、ブロックチェーンの開発とその世界的な導入の迅速化においても引き続き突破口を開いています。IBMは、ブロックチェーン(英語)に保存されたデータを暗号化するアプローチに対する特許を取得しました。ブロックチェーン・ネットワークのメンバーは、その他のブロックチェーン・ネットワーク・メンバーと共有したいデータをブロックチェーンに入れることができます。ただし、ブロックチェーンの参加者が誰でも見られるようにオープンにデータを保存する代わりに、メンバーはブロックチェーン内でそのデータを暗号化し、復号化キーを持つメンバーだけがそのデータを読み取れるようにできます。IBMはオープン・ソースHyperledger Fabricのユーザーが、この特許取得済みの機能を利用できるようにしました。

また、IBMは量子コンピューティング(英語)に関連する重要な数々の発明に対しても特許を取得しました。これらには、量子コンピューターのパフォーマンスを改善するためにコンポーネントを小型化する新しい方法が含まれています。

新たな特許は、米国47州と48カ国の、8,500人を超えるIBMの発明者の多様なグループによって取得されました。

IBMの特許とイノベーションのリーダーシップについて詳しくは、www.research.ibm.com/patents/(英語)をご覧ください。

* 2018年の特許データは、IFI CLAIMS Patent Services(http://www.ificlaims.com(英語))から取得しました。

当報道資料は、2019年1月8日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。

https://newsroom.ibm.com/2019-01-08-IBM-Earns-Record-9-100-Patents-in-2018-Tops-U-S-Patent-List(英語)

 

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