ニュースリリース
動物病院向けの医療プラットフォームを開発
TOKYO - 27 11 2018:
2018年11月27日
共立製薬株式会社
日本アイ・ビー・エム株式会社
共立製薬株式会社(本社:東京都千代田区、社長:髙居 隆章、以下「共立製薬」)は、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下「日本IBM」)と共同で、動物病院向けの電子カルテやペットペアレント(飼い主)と動物病院をつなぐ連携アプリなどを提供する動物医療プラットフォーム「VRAINERS(ブレイナーズ)」(商標登録出願中)の開発を開始しました。VRAINERSは2019年3月に提供を開始する計画です。
近年、ペットは「家族の一員」との認識が一般化し、ペットの健康の意識がさらに高まり、予防医療や早期治療へと関心が向けられています。ペットの寿命が延びるなかで、その命が生き生きと輝く健康寿命をより長く保つことは社会のニーズでもあります。それを受けて、共立製薬はペットの定期健康診断の必要性をペットペアレントに伝えたり、病状が重症化する前に動物病院への来院を促したりする、新たなプラットフォームを開発します。
これまでの多くの動物病院向けのシステムは、主として病院内で使う電子カルテで、外部と接続することはありませんでした。今回、開発を進めている「VRAINERS」は、共立製薬の60年にわたる動物用医薬品事業で培った知見に、多くの獣医師からのアドバイスが反映され、さらに既に多くの医療機関で活用されている日本IBMの電子カルテ・システムのノウハウが活かされた、ペットペアレントと獣医療業界のニーズに適ったものです。
「VRAINERS」は、電子カルテのデータをIBM Cloudで統合的に管理し、それぞれの動物病院やペットペアレントから許可を得た範囲でデータを分析し、動物病院の経営をサポートする機能に加え、ペットペアレントと動物病院のコミュニケーションを促進するカルテ連携アプリを付加した次世代型の動物医療プラットフォームです。ペットペアレントと動物病院を繋ぐ連携アプリ「myVRAINERS(マイブレイナーズ)」は、従来の診察券を進化させ、これまで受付窓口で行っていた用紙の受け渡しなどを極力なくし、受診予約や健診結果、ワクチン接種証明などをスマートフォンやタブレット端末から確認することができます。定期健康診断や経過観察の結果をもとに必要情報を動物病院から直接ペットペアレントに提供することで、重症化する前に動物病院で受診することを動機づけます。
共立製薬は、ペットペアレントと獣医師との更なる絆を強めることが、犬や猫の健康と幸福への近道と考えます。今後も、動物用医薬品業界国内シェアトップのメーカーとして、日本IBMと連携しながら、先進的な画像・鑑別診断の獣医療分野での実用化などの研究や、データに基づいた最新かつ高度で、より付加価値の高いサービスを提供できるよう、積極的に取り組むことで、人と動物たちの豊かな未来の実現に貢献してまいります。
<共立製薬株式会社 企業概要>
設立:1955年5月
事業内容:伴侶動物用医薬品事業(犬・猫)、産業動物用医薬品事業(牛・豚・鶏・馬・魚等)
資本金:55百万円
売上高:48,261百万円(2018年5月期)
従業員数:589名(2018年5月)
<日本アイ・ビー・エム株式会社 企業概要>
設立:1937年6月
事業内容:研究開発、ビジネスコンサルティング、ITシステムの販売、開発、運用保守など
資本金:1053億円
売上高:8953億円(2017年12月)
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